[フリーランスデザイナーとフォント]”LETS”と”新LETS”の違い

[フリーランスデザイナーとフォント]”LETS”と”新LETS”の違い

2021年3月9日

こんにちは。ウリボウです。

最近、フォントワークス”LETS”を契約しました。

以前モリサワパスポートがなくても最低限このフォントがあれば何とかなる!という内容の記事を書いたのですが、それは使うフォントを自分で決められる場合か、先方との話し合いで解決できる場合の話でした。

案件によっては特定のフォントが必要になることもあるため、今回”LETS”を契約することにしたのですが、2021年2月16日(火)から新しい”LETS”サービスの提供開始ということで、今までのサービスとどう違うのか、従来のサービスは継続するのか、いろいろ確認が必要でした。

そんなわけで本日は従来の”LETS”と”新LETS”を検討した結果をお伝えしたいと思います。

フォントワークス”LETS”とは

“LETS”はフォントワークス株式会社が提供している年間定額制フォントサービスです。株式会社モリサワが提供している“モリサワパスポート”と同様に、契約期間中はフォントが使い放題というデザイナーにとってありがたいサービスです。

“LETS”は個性的なフォントが多いためエンターテインメント系の案件でよく使われています。また、オーソドックスなゴシック体や明朝体もたくさん種類がありますので、デザインのイメージに合わせたフォント選びがしやすくなります。

ただ、年間の使用料金を考慮すると契約を躊躇してしまうこともあると思います。モリサワパスポートもそうですが、そのフォントサービスが絶対に必要という状況でないのであれば契約はよくよく考えたほうが良いですよね。

具体的な使用料金については次をご確認ください。

“LETS”と”新LETS”の違い

改めてになりますが、ここでは従来のフォントサービスを”LETS”、2021年2月16日(火)から提供を開始したサービスを”新LETS”としています。それでは両者のサービス内容や料金の違いを比較してみましょう。

“LETS”のサービス概要

“LETS”は1台のPC1プラットフォームにつき1ライセンスの年間契約で、3年コース:年会費24,000円(税別)または1年コース:年会費36,000円(税別)のどちらかを選んで契約します。初年度のみ1事業所につき入会金30,000円(税別)が必要です。

例えば1事業所で1台のPCに”LETS”を導入する場合、3年コースなら「入会金30,000円+年会費24,000円×3=102,000円(税別)」がかかります。ちなみに3年分一括で支払うことも、1年ごと更新時に支払うことも可能です。1年ごとに支払う場合は、初年度は入会金込みで54,000円(税別)、2年目と3年目はそれぞれ24,000円(税別)の分割払いになります。

なお”LETS”を利用するPCが2台以上の場合、1台ごとに24,000円(税別)が追加になります。

“新LETS”のサービス概要

“新LETS”はユーザー単位のライセンス認証となります。フォントの情報はユーザー情報に紐づくので、PCを乗り換える際にフォントのインストール/アンインストールする手間が省けます。また、PCの登録やフォントのインストールは何台でも可能で、1ユーザーあたり2台まで同時にフォントを利用することができます。

“新LETS”には複数年のコースはなく1年間のライセンスのみで年会費は49,500円(税込)です。仮に3年間利用したとしたら148,500円(税込)ですね。”LETS”3年コースと比べて高くなりますが、PC2台以上で利用できることを考えたら悪くないと思います。

※(税別)(税込)の表記はフォントワークスのホームページに準じています。

ちなみに従来の”LETS”サービス終了時期については未定となっているのでしばらくは”新LETS”と平行して契約が可能ですよ。その他サービスについてもっと詳しく知りたい方は公式サイトをご確認くださいませ。

LETS公式サイト

新LETS公式サイト

従来の”LETS”を契約した場合

私はデスクトップPC(メイン)とノートPC(サブ)を使っているのですが絶対に2台で同じフォントを使いたいという状況ではありません。

ノートPCを外で使うことはあるのですが、その時はフォントに影響しない範囲の作業、例えば画像作成をするなど対策を取ることができます。もしも自宅以外で作業することが多くなったためにノートPCをメイン機にするのであればライセンスをノートPCに移行すれば良いので、常に2台でフォントを使えるようにしておく必要はないと判断し、従来の”LETS”を契約しました。

ところで、現状は”LETS”、”新LETS”のどちらも契約できますが公式サイトではすでに“LETS”から”新LETS”への移行プランが案内されています。

私も”LETS”契約後に移行プランの案内をメールで受け取りました。詳細は次の項で説明しますね。

“新LETS”への移行プランは2種類

プランA:現行LETSのライセンス期日が『2021年7月1日~2022年6月30日』に該当する場合

移行プラン内容:“新LETS”初年度年会費20%off、及びライセンス期間3ヶ月延長のクーポンを進呈。

クーポン利用期間:2021年4月1日~2022年6月30日まで

プランB:現行LETSのライセンス期日が『2022年7月1日以降』に該当する場合

移行プラン内容:現行の”LETS”の契約期間をそのまま”新LETS”に無料(移行に伴う差額の負担なし)で移行。

移行実施期間:2022年6月1日~2022年6月30日(予定)

ライセンス期日は支払い済み年会費に該当する期間になります。例えば、2021年3月に”LETS”3年コースを契約して一括で支払った場合はライセンス期日は3年後になるので、プランBに該当します。これが1年ごと更新時の支払いだとライセンス期日は2022年3月ですのでプランAになります。

まとめ

“LETS”と”新LETS”を検討してみましたが、基本的に自宅で仕事をしているフリーランスのデザイナーなら”LETS”3年コースがオススメです。とはいえ、現行の契約期間が終了したら選べるのは”新LETS”だけになります。

少しでも安く契約したい!という方は以下のサイトを参考にしてみてください。特別割引があるようですよ。

Font Garage

もし”新LETS”への移行プランを有効活用したければ、”LETS”3年コースを一括で支払ってプランBで”新LETS”に移行するのが良いですね!

ここまでお読みいただきありがとうございました。何かの参考になれば幸いです。

それでは今日はこの辺で。

追記:移行プランAについて検討しました(2022.2.4)

フォントワークスより、移行プランについてのお知らせがきたので金額やサービス内容などを検討しました。こちらの記事にまとめましたのでよかったらご覧ください!

[フリーランスデザイナーとフォント]”新LETS”移行プランAは使わないことにしました