こんにちは。ウリボウです。
2021年9月、一部のモリサワフォントのAdobe Fontsでの提供が終了してしまいました。
このお知らせを最初に見た時は「モリサワパスポートを契約したほうがいいかな・・・」という考えが頭を掠めましたが、それから4ヶ月経ち2022年1月現在、モリサワパスポートは契約していません。
個人の所感ですが、モリサワフォントがないと仕事ができない！という状況はないんですよね。稀にデザインのフォーマットが決まっていてフォントが指定されるというパターンはありますが、それはその時に対応すればよいので先に準備する必要はないですし。
とはいえ、一部のモリサワフォントは持っていた方が便利だと思います。
以前こんな記事を書きました。
［フリーランスデザイナーとフォント］モリサワパスポートがなくても何とかする
この時はモリサワフォントに似た他のフォントを代用することと、Select Packを利用して少しでも出費を抑えるという話だったのですが、今回はさらに追加でAdobe Fontsで使えなくなったモリサワフォントのなかでもこれは押さえておきたい！というフォントに絞って代替的方法を考えたいと思います。
前置きが長くなってしまいましたが、よろしくお願いします。
モリサワフォント、これは押さえておきたいBEST3
Adobe Fontsから去っていったモリサワフォントのなかでも、この3つは重要です。
※明朝体は［フリーランスデザイナーとフォント］モリサワパスポートがなくても何とかするのほうで代替できるフォントを紹介しているため今回は省きました。
なぜ重要なのか？といえば、チラシやポスターで小さく注意書きを入れたり、雑誌の本文に使用したり、パンフレットの小見出しに使ったりと出番が多いからですね。
癖のない字体なのでどんなデザインにも合わせやすい万能型フォントだと思います。
では、中ゴシックBBB・太ゴB101・見出ゴMB31について、代替できるフォントがあるのかどうか見て行きましょうー！
他のフォントで代替可能？
商用可能なフリーフォントもたくさんありますが、今回はAdobe Fontsのなかから選んでみました。
中ゴシックBBBの代替案
細めのゴシック体で、文字が小さくなっても読みやすい中ゴシックBBB。似ているフォントを二つピックアップしました。
源ノ角ゴシックRは中ゴシックBBBよりも少し横幅が広いフォントですが文字の細さや読みやすさの点で使いやすいです。濁点と文字の隙間が詰まっているので文字が小さくなったときにちょっと読みづらく感じるかもしれませんが、大きな問題はないですね。Adobeが提供しているので使用中止の可能性が低く安心です。
こちらの游ゴシック体はモリサワが提供しているフォントです。中ゴシックBBBよりも細く、小さいサイズでも読みやすいです。今後ずっと提供が続くか不安は残りますが、選択肢のひとつと考えておいて良いと思います。
太ゴB101の代替案
太ゴB101は中ゴシックBBBよりも少し太いフォントです。項目や小見出しによく使われています。こちらもAdobe Fontsから二つピックアップしました。
中ゴシックBBBで取り上げた源ノ角ゴシックRと同じファミリーです。Rより少し太めなフォントです。
フォントワークスが提供しているフォントです。全体のフォルムが太ゴB101に似ています。濁点が小さくて少し低い位置にあるためちょっと読みづらいかもしれません。
見出ゴMB31の代替案
最後は見出ゴMB31です。しっかりした太いゴシック体で見出しやタイトルによく使われています。真面目というか誠実なイメージのフォントですが、代わりとなるフォントはあるのでしょうか。
すみません、三度め登場の源ノ角ゴシックです。ボールドのBです。見出ゴMB31と比べると優しい印象ですね。源ノ角ゴシックは太さ違いでフォントが7つあるので結構使い勝手が良いんじゃないかと思います。
Adobe提供の平成角ゴシックです。源ノ角ゴシックと似ていますが、横幅が少しキュッと締まっています。
まとめ
中ゴシックBBB・太ゴB101・見出ゴMB31に代わるフォントがAdobe Fontsの中にあるか見てきました。個人的には源ノ角ゴシックが使いやすいと思います。
一つの画面内にフォントが混在しているとごちゃごちゃして読みづらくなることがあります。（わざと色々なフォントを散りばめて賑やかにすることもありますが）特に冊子は文章がメインなのでフォントを統一して読みやすくする必要があるのですが、源ノ角ゴシックは細〜太まで7種類あるので目的によって使い分けることができます。
でもやっぱりモリサワフォントを使いたい！という場合はモリサワパスポートやSelect Packを検討してみてはいかがでしょうか？
それでは今日はこの辺で。