[フリーランスの日常]9月3日は開業記念日!祝フリーランス生活5周年、そして6年目に突入の心境というか雑記

[フリーランスの日常]9月3日は開業記念日!祝フリーランス生活5周年、そして6年目に突入の心境というか雑記

2023年9月3日

こんにちは。ウリボウです。

2018年9月3日に開業届を提出し、ウリボウデザインの屋号でフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動を始めてから今日で丸5年が経ちました。

5年前、「独立する。フリーランスになる。」と周りの人達に宣言したときは仕事をどうやって受注するかノープランでした。結構なハッタリをかましている自覚はありましたし、それを周りの人たちも気づいていたと思うのですが、自分の経験上、有言実行が功を奏すことが多かったのでまずは周りに宣言してしまって「もうやるしかない、逃げ道はないぞ」というところに自分を追い込むことが必要だと思ったんですね。

ちなみに有言実行の例としては、小四の時に「〇〇高校に入る!」宣言→達成、中二の時に「〇〇大学のデザイン科に入って将来はグラフィックデザイナーになる!」宣言→達成、20代後半の時に「今年結婚する!」宣言→達成・・・みたいな感じです。それなりに頑張ってきたな、私。(昔のことを引っ張り出してしまった。)

ノープランで始まったフリーランス生活なので最初はかなり迷走しました。とにかく人脈を広げようとしたり、数打ちゃ当たる的思考で色々な企業にポートフォリオを送ったり。

「デザイナー」っぽい服装や言動でセルフプロデュースしようとしたこともあったなあ。見事に周りから浮いてしまいましたけど。

仕事が入ってこなければ自分の存在価値はないくらいに思い詰めた時期もありました。だからどんな仕事も平身低頭で受け入れなきゃいけないとか「〜しなければならない」という考えに縛られ、その結果、相手に足元をみられたり舐めた態度を取られたりと不愉快な出来事が起きるようになりました。

不愉快な出来事の最中によく聞いた言葉で「Win-Winの関係でいましょう」というのがありまして、これは私の個人的な考えですけど「Win-Winの関係でいましょう」と言ってくる人は、本音では自分のほうがちょっと得したいという意思が透けて見えることがあるので信用できないと思っています。そういう人ばかりではなく本当にお互いの利益を考えての発言の場合もあると思うのですが、私の聞いた「Win-Win」はネガティブな印象が強く、その言葉を見聞きすると今でもイラッとします。

不愉快な出来事が続くと人はどうなるか?気持ちが沈んで「もう仕事辞めたい!」となるパターンもあると思います。私も投げやりな気持ちになって一日中ぼーっとしたり無益な時間を過ごしてしまったことがあります。

ただ、ずっと落ち込み続けるのも難しいもので何日もその状態が続くと「あれ?私、落ち込んでいる自分に酔っているだけなのでは・・・」と恥ずかしくなり、そして次に怒りが湧いてきたのですね。

なんの怒りかというと、自分の不甲斐なさに対する怒りです。(あと、よく知りもしないのに色々言ってくる他人に対しても)

やれることは全部やった、それでもダメだったなら仕方ないですが、フリーランスのスタート地点に立っただけでまだ何もしていないのに、他人になにか言われて潰れそうになっている場合かとある日突然感情が爆発した・・・というか、物事を見る目や考えや意識が変わったという感じです。

実は自分の不甲斐なさに対する怒りは会社員(インハウスデザイナー)時代からずっと心の底に抱えていたのですが、それを変えようとはしてこなかったんです。人間関係をうまく築けない、他人に攻撃されても反撃したらさらに報復されるんじゃないかと怖くて何もできない、もう自分はこんなもんだと諦めていたので嫌なことがあっても適当に流して逃げてというのを18年も続けて、自己肯定感は下がりきって地に落ちてそれでも足りなくて穴掘ってさらに下がる、ついでに墓穴も掘る、みたいな。

フリーランスになるきっかけの一つにそういう自分を変えたいという意識が働いたのは確かなのですが、カッコ悪いので隠しておりました。

フリーランス生活の最初に起きた不愉快なあれこれの原因は、18年分のネガティブ思考を引きずっていた私の行動によるところが大きいと思うのです。私が自信なさげな態度を取れば周りからは「弱い」と思われるでしょうし、利用しようとする人が現れてもおかしくないですよね。

自分を変えたい、強くなりたいというのは具体的にどうすれば良いのか。急に性格は変わらないから少しずつ行動を変えてそれが日常化するように続けるのか。私の場合はまず、背筋を伸ばすところから始めました。

え?と思われるかもしれませんが「自信満々な人」を見た目から演出することは意外と大事だと思うのです。(春日さんみたいに)背筋を伸ばして胸を張る。颯爽と大股で歩く。ハキハキ大きな声で話す。これだけでも自己暗示になって人と接する時の態度は変わりました。

他には自分の行動が納得できるものか考えることも大事だと思っています。例えば、人の気持ちやその場の空気を読んで本当の自分の気持ちとは違うことを言ってしまった時に「なんであんなことを言ってしまったんだろう」と後悔することってあると思います。それを「この場面では最善の対応方法だ」と最初から納得して言っているなら後悔はしないですし、もし後悔したなら「こういう行動をとると自分は後悔するんだな」ということがわかるので、次からの行動に活かせると思うのです。私は人の目を気にして自分が納得できない行動を取り続けたために負のループに陥ったので「自分が納得できるかどうか」はとても大切なことなのです。

メンタルの話が長くなってしまいました。仕事の話に戻ります。

意識改革を始めてから積極性も出てきましたし、営業先の担当者様との面談でも変に萎縮せずにお話ができるようになり徐々に仕事の依頼が増えていきました。その頃の営業活動の内容は過去の記事で書いているので割愛しますが、当初「仕事をどうやって受注するかノープラン」だった私が企業にポートフォリオを送り、面談の機会をいただき仕事に繋げるという流れをコツコツと続けて今に至ります。

今時のフリーランスの求人はエンジニア系の案件が多くて、デザインだとWeb(コーディング含む)案件が大半という印象です。(レバ○ックとか)

私は基本的に紙ベースのグラフィックデザインをしているので、ロゴ・ポスター・チラシ・商品パッケージ等が主な仕事なのですが、そういった案件はフリーランス用の求人サイトにはあまりない、というかほぼないです。

では紙ベースのグラフィックデザインの仕事がどこにもないのかといったら、ちゃんとあるんですよね。

商品パッケージは物流がある限り必要ですし、そのパッケージというか商品に付随したロゴやチラシ等の広告も無くならないんですが、そういう仕事を探してもなかなか出てこないのが現状です。

たいていは商品を作っているメーカーがいくつかの制作会社と契約していてそこで仕事が完結しているからだと思います。だから仕事自体はあるけどその情報は求人サイトには出てこないし、たまに求人サイトに情報が出たとしても倍率は高くなってしまうし、採用条件が企業常駐や派遣契約だったりもします。

メーカーさんは大企業であることが多いですしフリーランスと契約するところは少ないと思います。そういった状況でどこに行けば仕事に繋がりやすいかを考えて営業先を選ぶことが重要だと思っています。

印刷会社さんでパッケージのデザインもやっているというところだと自社HPでフリーランスを募集していたりしますし、色々調べるとフリーランスを募集している制作会社さんもありますね。数はそれほど多くないですが。

他には一度お仕事をさせていただいた方から、デザイナーを探しているという企業を紹介されたりもしますので普段から可能性がありそうなところに種蒔きをしておくことが大事かなと思っております。

というわけで6年目もフリーランスを続行することになりました。インボイス制度の件は現在登録申請中・・・と、取引先がすべて法人なのでそこはどうしようもなくもうすぐ課税事業者になります。(売上少ないのに)

意識改革で自己肯定感が多少アップしたとはいえ、まだまだ落ち込んだり失敗することもあります。それはこの先もずっと続くことだと思うので、自分のなかで折り合いをつけて付き合っていくしかないなと思っています。

もう一つ、自分で少し変わったと思うことがあります。それは運動習慣が付き始めたことです。今年に入ってから軽いジョギングや筋トレを続けていたのですが、ちょっと物足りなくなって先日キックボクシングジムに入会しました。試合を行うところではなくエクササイズ目的のジムですが汗を流すのが気持ち良いです。そういえば過去の記事で「クラヴマガやろうかな」と書いているので以前から何かやってみたい気持ちはあったのかも。

それでは今日はこの辺で。